神のおもんばかり
『神のおもんばかり』
ニューヨーク大学病院リハビリセンターのロビーに揚げられている
ある患者さんの詩。
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力を与えてほしいと
神に求めたのに
謙虚さを学ぶようにと
弱さを授かった。
より偉大なことができるようにと
健康を求めたのに
より良きことができるようにと
病弱な体を授かった。
幸せになろうとして
富を求めたのに
賢明であるようにと
貧困を授かった。
世の人々の称賛を得ようとして
権力を求めたのに
失敗を授かった。
求めたものは
ひとつとして与えられなかったが、
願いはすべて聞き届けられていた。
言葉に表されていない祈りが
叶えられていたのだ。
ああ、私はあらゆる人の中で
もっとも豊かで祝福されていたのだ。
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意訳
神渡良平先生。
