仕事ができる前に
ある会社に若手でエリート風の期待される社員Aさんがいました。
性格も常識的で明るくて、上司からも仲間からも信頼されかけている頃でした。
ある日上司が聞きました。
『Aさん、あの頼んだ仕事の件だけどどうなった?』
『あれですか?実はすみません、問題がありミスをしました。』
『え?そうか、残念だな。なんでそうなったの?』
『ミスしちゃったものは仕方ないですよね?
だったらはじめから私に頼まなかったらいいじゃないですか。』
『…?』
上司は言葉がありませんでした。
(笑)
後で上司がその問題を確認し修正したので
大きなミスにはならなかったそうです。
失敗したのが問題でなく、
そのAさんの発言に問題があった。
また信頼を取り戻すのに時間がかかったことでしょう。
仕事を任せるのは信頼しているから。
そこには
任せた責任と
任された責任があります。
部下が失敗するのは頼んだ上司の責任。
任された部下は
責任を果たすため期待に応えるよう努力する。
それで失敗するなら仕方ない。
任せた上司の責任。
しかし、この話はAさんの発言に問題がある。
『私には責任なく、頼んだあなたの責任発言』(笑)
『指先を自分に向けられない人間は、人の責任をとれるリーダーにはなれない。』
『仕事ができるできない以前に、人間性が大切。』
