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ケーキ屋のクリスマスの価値

僕の友人から教えて頂いたクリスマスのいい話を共有します。

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とっても大切な事、でも、多くの方が忘れてしまっている事を気付かせてくれた私の友人のメールです。

僕も多くの方に夢と感動、そして価値ある人生を歩むお手伝いをさせていただきたいと思っています。

長文ですがお読み頂けたら幸いです。

★★★★★★★★★★★

一昨年のクリスマスの日の出来事です。
不思議な体験をしました。
エピソードとして話をしたいと思います。

うちには6才の双子の男の子がいます。
当時、彼等は4才で幼稚園の年中でした。

我が家ではクリスマスイヴの夜に、彼等が寝静まった枕もとにおもちゃを置い
て、次の日の朝、彼等が目を覚まして、おもちゃを見つけて「わ、サンタが来た」と、
おもちゃで遊ぶ事を年中行事にしていました。

その年もまた、同じように、彼等の枕もとにおもちゃを置きました。
寝静まってから。

次の朝、起きてから「わ、サンタが来た」と、いつもと同じ光景が起こると思っていました。
そう信じていました。

弟に買った、おもちゃは、ヒーロー戦隊ものの、ロボットでした。これは良かったんですが、兄に買ったおもちゃが、子供用のコンピューターでした。

そのコンピューターの電源を入れた時に、事件が起こりまた。

電源を幾ら入れてもつかないんですね。
壊れていたんです。

お昼になるのを待って、買ったおもちゃ屋さんにうちの妻が、電話を入れました。

責任者の方が出てこられて、こんな対応をされました。

「あー故障ですか。それは申し訳ないですねー。でもね、それは作ったメーカー側の責任なんです。

メーカーのお客様相談室に電話をしてください。
電話番号言いますんで」と。

少しね「んんー」と思いながらも、おもちゃメーカーに電話をしたんです。

クリスマスの日に、おもちゃメーカーに電話してみると分かりますが、繋がらないんですよね。

一時間に4回くらいの割合で、夕方位までかけたんです。
タイミングも悪かったとも思うんですが・・・。
けれども、その日はとうとう繋がらなかったんです。

昼をすぎた頃、兄は泣き始めました。

弟は新しいおもちゃで遊んでる、自分は新しいおもちゃで遊べない。

泣く気持ちも分かるんだけど、その、泣く兄を見て、妻は「あんた、ちょっとくらい我慢しなさいよ」と。

これはサンタさんからのプレゼントだから、「俺らが我慢しろよってのもおかしいだろ」と取り乱す一幕もあったんですが。

しびれをきらして、夕方4時を回って、もう一度買ったおもちゃ屋さんに電話をしました。

同じ人が出てきて、同じ対応をされました。

そこで、僕はちょっと腹が立つのをこらえて、僕は電話を変わりました。
そうしてこう言いました。

「クリスマスの日、お忙しいのに、故障の電話なんかして申し訳ありません。
もう修理は結構です。もういいんです。

今電話を変わったのは、一つだけ、お伝えしたい事があったんです」

「はあ?」

相手の人は、警戒心を強められました。

「何、言うんだろうな電話を変わってまで」と思ったんでしょう。

僕はかまわず、こう言いました。

「僕がそちらのお店で買ったもの、それはなんだか解りますか?
僕が買ったものは、本当はいるはずのない、サンタクロースが、子供の心の中だけにはいますよね。

彼等はイヴの夜、サンタに会おうと、夜更かしをするんです、一時間経っても二時
間経っても現れる様子はないんです。
そして睡魔には勝てず、寝てしまいます。

次の朝には、枕もとにはおもちゃが置かれている。
そのおもちゃを見て、

「あー、サンタは本当にいたんだ」

そう思って、心踊らされて、遊ぶ。

その夢と子供たちの感動に、僕はお金を払ったんです。

僕がそちらのお店で買ったもの、それはおもちゃでは無いんですよ。

その夢と感動です。

だからこのクリスマスイヴに、このおもちゃで遊べる事が、どれ程大切か、と言う事をそれだけは理解して頂きたいと思うんです。

また、余裕がある時に修理の方をお願いします」そう言いました。

そして電話を切ろうとした瞬間。

何が起こったと思いますか?

その人は、しばらく黙っていました。
その後こう言われました。

「お客様、時間をいただけますか。」

今度は僕がびっくりしました。

「お客様がお買いになった子供用のコンピューター。超人気商品で、この店には在庫はございません」

それを聞いてね、調べてくれたんだなぁと思って、胸が「ぐっ」となりました。

「でも支店を探してみれば、一つくらいあるかも知れません。もしあれば、今日中に届けさせていただきたいと思います。
ちょっと時間をいただけますか」

僕は、

「えっ、本当ですか?本当にあれば子供は凄く喜びます。お願いします」っていって電話を切りました。

電話を切った後、僕の胸は、期待に張り裂けんばかりに「頼む。あってくれよ」そして心待ちにしてピンポンが鳴るのを待ちました。

夜の8時になっても、誰も来る気配はありません。子供達は、すっかり寝支度ができて、そして彼等は布団の中に入りました。

「間に合わなかったな。なかったんだな。今年のクリスマスはがっかりだなと。でもこんな時もあるよな」

と諦めていた、その時です。9時頃です。

「ピンポン」なりました。

「よし、来た」小さくガッツポーズをしながらも、
僕は何食わぬ顔で子供達を部屋に残し玄関に行きました。

ドアを開け、そしたら、その人がコンピューターを抱えて立っていました。

サンタクロースの服を着て。

僕は驚きました。

「えっ、サンタ?思わず言いました」

そして、その人は言いました。

「サンタクロースです。
お子さんをお呼び下さい」

僕は、漠然とスーツ姿の人を、想像していました。
スーツ姿で、代わりのコンピューターを持ってくる、そう思っていました。

でも、僕の前に立っていたのはサンタでした。

僕は興奮して、子供達を呼びに行きました。
「早く降りておいで」子供達は、何事かと 、どたどた階段を下りてきました。

そして、その人の姿を見た瞬間「サンター。サンタだ」驚きながらも、次の瞬間には「ぴょんぴょん」していました。

そして、その人がしゃがんで、子供達の目線に合わせてね、こう言いました。

「ごめんね、サンタのおじさん忙しくてね、壊れたおもちゃを持ってきてしまったんだ。ごめんね。
はい、これはちゃんと動くからね」

「お利口にしていたら、来年もまた来るからね」

そう言って、頭を撫でてくれました。

僕は、子供達を部屋に戻して、その人にお礼を言いました。

「ありがとうございました。本当に子供の夢をつないでくれました。サンタにまでなっていただいて、本当にありがとうございました」

その人はこう言いました。

「私たちが売っている物はおもちゃではないんです、夢と感動なんです。忙しさにかまけて、大切な物を忘れていました。それを教えてくれて、ありがとうございます」と、

「とんでもないです。こちらこそ本当にありがとうございます。こんなことをしていただけるなんて、これから僕は一生あなたの店からおもちゃを買います。
いい社員さんがいる会社ですねー」

その人は泣かれました。
僕も思わず泣いてしまいました。

その夜はとても不思議な気分でした。
眠れませんでした。
眠らなくてもいい、そう思いました。

「なぜ、あの人はサンタの服できたんだろう。
そう考えるとズーっと思いがよぎりました。

いきついた言葉、それは感動でした。

僕はそれ以来、そこのおもちゃ屋、ト○ザラスで必ずおもちゃを買っています。

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この話を昨日の太郎庵の朝礼で話しました。

僕らにとっては何千台のうちの一つかもりかしれませんが

お客様にとっては
一台注文したうちの一台です。

甘い苺のケーキにお金を払って下さってるのではなく、
お客様は
そのケーキで
家族の団欒や
夢と感動にお金を払ってくださいます。

気合いが入りました。

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